株主がMicrosoftを提訴:AIインフラコストを軽視し、Azureの成長鈍化を隠蔽
ロイター社は昨日(6月15日)、ブログ記事を発表し、今週米国シアトル連邦裁判所に提出された集団訴訟の訴状に基づき、株主がMicrosoftがAIインフラコストを軽視し、Azure成長の鈍化を隠蔽していたと指摘していると報じました。
この訴訟はミシガン州のセントクレアショアーズ警察・消防退職制度(City of St. Clair Shores Police and Fire Retirement System)が提起したもので、他のMicrosoft株式購入投資家を代表し、シアトル連邦裁判所に対してMicrosoftおよび一部経営陣(CEOサティア・ナデラ、CFOエイミー・フードを含む)への集団証券訴訟を起こしました。
今回の集団訴訟で原告は、Microsoftがクラウド事業の成長鈍化やインフラコスト急増に対する市場の関心をそらすため、意図的にAI事業のストーリーを強調しすぎて、投資家に過度に楽観的な成長見通しを伝えていたと主張しています。
原告は、Microsoftが意図的にAIインフラのコストを過小評価し、次世代AIツールを支えるデータセンター構築には巨額の資本投入が不可欠であり、その投資回収は容易でないと指摘しています。
財務データでは、Microsoftの2026会計年度第2四半期(2025年12月末まで)において、Azureおよびその他クラウド事業の売上高成長率は39%となり、アナリストの予想に一致したものの、前四半期の40%を下回りました。同時に、会社は2026年前3か月のこの事業の成長率を37%から38%と見込んでおり、クラウド事業拡大のペースがさらに減速していることを示しています。
資本支出の面では、当四半期のMicrosoftの設備投資は375億ドル(現行レートで約2兆5394.7億円)に達し、前年同期比で66%の大幅増となり、当時のアナリスト予想を大きく上回りました。報道によると、この資金は高価なGPUやカスタムチップの購入、そして大型言語モデルのトレーニングと運用に大量に投入されたとされています。
Microsoft側は、これらの指摘は「根拠がない」とし、同社は公開発言の完全性を堅持し、積極的に裁判所で対抗していくと表明しました。
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