カナダドルは、原油価格の上昇を背景に米ドルに対して2か月ぶりの高値付近に位置
USD/CADは、先週記録した2か月ぶりの安値からの最近の下落を固め、火曜日のアジア市場で1.3900台半ばを下回る水準で推移しています。トレーダーは、ファンダメンタルズが混在する状況や、重要な米国インフレ指標発表を前に、積極的な方向感を伴う取引を控えているようです。
米国とイランの対立はホルムズ海峡の早期再開への期待を弱めており、ベブ・エル・マンデブ海峡での航行制限とともに、供給懸念を引き続き煽り、原油価格を下支えしています。さらに、金曜日に発表されたカナダの良好な雇用統計が、商品連動通貨であるカナダドル(Loonie)を下支えし、USD/CADにとって逆風となっていますが、米ドル(USD)の穏やかな強さが下値を限定しています。
投資家は、不安定な原油価格を背景とするインフレリスクに引き続き警戒しており、米連邦準備制度理事会(Fed)がよりタカ派的な姿勢を取らざるを得なくなる可能性があります。実際、トレーダーは今年末までに米中銀が少なくとも一度利上げを実施する可能性が高いと織り込んでいます。これに加え、地政学的リスクがUSDの安全資産としての需要を支え、前日の小幅な上昇を維持し、USD/CADにとって追い風となっています。
一方で、トレーダーは今後のFedの政策方針についてさらなる手掛かりを得るまで、次のトレンドに向けて積極的なポジションを取るのを見送っています。このため、水曜日と木曜日にそれぞれ発表される米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)に注目が集まります。これら重要指標や中東情勢のさらなる展開が、USDおよびUSD/CADペアに新たな推進力をもたらすものとみられます。
USD/CAD 日足チャート
テクニカル分析
USD/CADは100日単純移動平均線(SMA)の1.3918をわずかに上回る水準で取引されており、このレベルを下回ると、直近の終値付近1.3900が意識される展開となります。一方で、さらなる上昇には直近高値を上抜ける必要があり、価格が100日SMAに接近している点からも、積極的なトレンド変動というよりはレンジ内での調整局面が示唆されています。
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