米国ドル:弱いCPIリスクが見通しに重くのしかかる―ING
INGのChris Turnerは、米国7月CPIが米連邦準備制度理事会(FRB)の次の動きを左右する重要な要因になると予想しており、市場コンセンサスは鈍化したヘッドラインとコアインフレ指標が2%目標に近づくことを見込んでいる。CPIが弱含みとなれば、9月の利上げ観測が後退し、米国債イールドカーブのスティープ化やドル安、特にプロサイクリック通貨に対する下落につながる可能性がある。DXYは99.40~100.00のレンジが注目されている。
FRBの見通しはCPIデータ次第
「金曜日の米雇用統計の軟調な結果は、ドルに大きな影響を与えなかった。ここでの主流の見方は、インフレ動向がFRBの次の決定を主導するというものだ。本日発表される米7月CPIはその一例である。」
「今回の市場コンセンサスは、ごく控えめな数字を見込んでおり、ヘッドラインが前月比0.1%、コアが0.2%と予想している。これにより、前年比ではそれぞれ3.4%と2.5%となり、FRBのインフレ目標2%にさらに近づくことになる。弱めのインフレ要因としては、ガソリン価格の低下、家賃デフレの広がり、賃金の伸びの鈍化が挙げられる。」
「市場が本日、弱めのインフレ数字を見込んでいる以上、コアインフレで0.1%の前月比という結果が必要になるかもしれない―一部ではそれが現実的だと考えられている。弱い数字が出れば、市場が織り込む9月のFRB利上げ確率は50%から据え置きに傾く可能性がある。また、イールドカーブの強気なスティープ化により、特にプロサイクリック通貨に対しドルが軟化するだろう。」
「さらに、トランプ大統領が11月初旬の中間選挙前にキャピタルゲイン課税の引き下げを打ち出す動きも浮上している。これはリスク志向の観点からドルにややネガティブ要因となるが、同時に国債の長期金利が一段の財源なき減税をどう消化するか、さらにこれがFRBの金融引き締めに傾ける要因となるか注視する必要がある。」
「本日は、CPIの弱い結果がDXYを99.40~100.00のレンジ下限へと押し下げるかどうかを確認したい。」
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