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DTCCが証券トークン化サービス始動、JPモルガンなど20社が参加

DTCCが証券トークン化サービス始動、JPモルガンなど20社が参加

nextmoneynextmoney2026/10/30 09:03
著者:nextmoney

114兆ドル超の資産を保管するDTC、証券のトークン化を実用段階へ

DTCC(Depository Trust & Clearing Corporation:米国証券保管振替機構)は2026年10月28日(水曜日)、子会社を通じて証券のトークン化サービスを開始した。

JPモルガンやシティなど主要金融機関20社が利用契約を締結し、従来の証券市場とブロックチェーン技術を結びつける取り組みが新たな段階に入った。DTCC傘下のDTC(Depository Trust Company:預託信託会社)が開始したDTS(DTCCトークン化サービス)は、保管する証券をブロックチェーン上のデジタル表現に変換する仕組みだ。

DTCが保管する資産は114兆ドル(約1京7,942兆円)を超える。新サービスでは、対象となるDTC参加者が従来の証券とトークン化された証券を相互に変換し、選択した登録済みデジタルウォレットで受け取れる。

「デジタルツイン」と呼ばれるトークン化された証券は、原資産と同じ所有権、経済的権利、投資家保護を維持する。DTCCは、これにより担保を数分以内に動員できるほか、流動性へのアクセス向上にもつながるとしている。

すでにバンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、BNPパリバ、シタデル・セキュリティーズ、シティ、フィデリティ・インベストメンツ、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリート、UBSなど20社が利用契約を締結した。

開発にはDTCの業界ワーキンググループに所属する150社以上が意見を提供しており、DTCCは今後も参加機関を順次増やす方針だ。ただし、114兆ドルはDTCが保管する資産の総額であり、トークン化された証券の価値を示すものではない。

カントンとBesuで稼働、SECの枠組みを基盤に2027年の拡大へ

DTSは現在、カントンネットワークとDTCCのプライベートネットワークであるBesuに統合されている。2027年には対応するブロックチェーンをさらに増やす予定で、Stellarとの統合も計画されている。

こうした展開を支えるのが、SEC(米国証券取引委員会)の取引・市場部門の職員が2025年12月11日に発行したノーアクションレターだ。対象となる証券には、ラッセル1000構成銘柄、S&P500やナスダック100などの主要指数に連動するETF(上場投資信託)、米国財務省の短期証券、中期債、長期債が含まれる。

同レターの対象となる仕組みでは、ウォレットを登録できるのはDTC参加者のみで、トークンの移動も登録済みウォレット間に限られる。また、DTCはリスク管理において、トークン化された証券に担保価値や決済価値を与えない。

DTCCは本格稼働に先立つ7月15日、30社以上とともに担保設定、証券貸借、米国債レポ取引など、トークン化証券を用いた限定的な初期取引を完了している。

DTCCの清算・証券サービス担当社長ブライアン・スティール(Brian Steele)氏は、従来の金融市場とデジタル資産市場の双方で進む取り組みについて、業界が実験段階を超え、実用化へ移行する準備ができていることを示すものだと述べた。

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