バーンスタインがQualcomm(QCOM.US)の第4四半期決算を評価:収益は予想を上回ったが、利益率の圧力は隠せず、スマートフォン事業の見通しは楽観的すぎる
バーンスタインはQualcommの「マーケットパフォーム」評価を維持し、目標株価を155ドルとしています。
智通财经APPによると、伯恩斯坦はレポートを発表し、Qualcomm(QCOM.US)の2026会計年度第4四半期(FQ426)の売上高は予想を上回ったものの、利益率の圧迫により1株当たり利益(EPS)はほぼ予想通りにとどまったと指摘しました。新たな四半期見通しも賛否両論であり、データセンター事業の組み入れがさらに利益率を押し下げています。利益率の不確実性を踏まえ、伯恩斯坦はQualcommの「市場パフォーマンス並み」の格付けと目標株価155ドルを維持しています。
決算分析:売上高増加も利益率低下が課題
伯恩斯坦は、QualcommのFQ426業績全体を「まずまず」と評価し、売上高104.4億ドルは市場予想の101.0億ドルを上回ったと指摘しています。しかし、構造的には売上高は増加したものの利益は増えない特徴が顕著です。自動車およびIoT事業が好調で、携帯電話事業の前年同期比減少によるマイナス要因を相殺していますが、全体の利益率は低水準で、EPS(2.17ドル)は市場予想の2.16ドルとほぼ一致しました。
この利益率圧力は、新四半期(FQ127)ガイダンスでも一段と鮮明になっています。同社は売上高108億ドル(予想を上回る)を見込んでいるものの、EPS見通しは2.25ドルにとどまり、市場予想の2.31ドルを下回っています。伯恩斯坦はQCT(チップ事業)利益率ガイダンスが20%-22%に過ぎず、予想の24.9%を大きく下回っていると強調しています。経営陣は、そのうち約3ポイントのマイナスはデータセンター事業によるものだと説明していますが、その影響を除外しても利益率は予想を1ポイント下回っており、同社がコスト圧力に引き続き直面していることを示しています。
多角化は進展も、携帯市場の見通しは楽観的すぎる
レポートでは、Qualcommの多角化戦略が現れ始めていると指摘しています。同社は2027会計年度の非携帯電話事業(自動車+IoT+データセンター)の売上高が前年比60%以上増加し、特に自動車とIoT分野の合計成長率は30%を超える可能性があるとしています。また、2026会計年度にはチップ全体売上高に占める携帯電話事業の割合は約64%ですが、2027会計年度には50%未満に低下する見通しです。
ただし、伯恩斯坦はデータセンター事業の初期利益貢献には慎重な姿勢を取り、「empty calories(空のカロリー)」という表現を用いて「売上は増えるが利益は増えない」特性を指摘しています。つまり、この事業は収益貢献を始めたものの、利益率は低く、短期的には投資家にとって満足できないものとなります。また、伯恩斯坦は経営陣が2027暦年(CY27)の携帯市場の「横ばい」に対する見通しに対して楽観的すぎるとし、今回のタイミングで期待値を引き下げなかったことに驚きを示しています。これにより携帯事業の見通しリスクが高まるとしています。
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