米国債利回りが上昇、原油高騰でCPI懸念が再燃
米国のトレーダーは先週金曜日に予想を下回る非農業部門雇用者数レポートを受け、今週発表される米国のインフレ指標に備えて米国債利回りが月曜日に上昇しました。「イランはトランプ氏との協議を否定し、2029年の任期終了まで待つ」との報道が、ホルムズ海峡の迅速な再開交渉の期待に水を差しました。
ホルムズ合意への期待が薄れ米国債利回り上昇、原油高騰とインフレ指標注視
エネルギー価格の高騰が米国債利回り全体を押し上げました。米国10年債の指標利回りは約6ベーシスポイント上昇し4.705%となり、米国の原油指標であるWest Texas Intermediate(WTI)は6.70%以上上昇し82.29ドルとなっています。
7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.5%から3.4%に小幅低下する見通しです。変動の大きい品目を除いたコアCPIも2.6%から2.5%に低下すると予想されています。翌8月13日には生産者物価指数(PPI)も同様に鈍化が予想されています。
直近の米国雇用統計では雇用者数が2.3万人減少し、5月・6月の数字も10万人下方修正されるなど、米国経済に亀裂が見られました。これにより投資家はFederal Reserveへの強気見通しを後退させ、米中央銀行が年末まで金利を3.50%~3.75%で維持するとの見方が強まっています。
Prime Terminalのデータによると、9月会合で米国連邦準備制度理事会(Fed)が金利を据え置く確率は65%、26ベーシスポイントの利上げを行う確率は35%となっています。
米ドル・インデックス(DXY)は6通貨に対するドルの価値を追跡しており、0.20%上昇の99.81です。
米国インフレ統計の発表とともに、トレーダーは8月8日終了週の新規Jobless Claimsやミシガン大学(UoM)消費者信頼感指数にも注目しています。
米10年債利回りチャート
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1945年以来、S&P500は20%を超える弱気相場を12回、18%から20%の深い調整を4回経験しており、このうち6回は利上げサイクルが直接経済衰退を招いた後に発生しました。さらに2回は利上げや景気後退とは無関係でした。Goldman Sachsは市場が繰り返しの利上げ予想を消化したと見ており、Morgan Stanleyは利回りの上昇が調整を引き起こす可能性を警告しています。JPMorganは原油価格と企業利益により注目しています。
