SBIホールディングスが米デジタル銀行Erebor Bankへの1億ドル出資を計画。子会社SBI Holdings USA経由で実施、完了時期は未公表。
SBIホールディングスは2026年11月2日、米国のデジタル銀行Erebor Bankに対し1億ドルの出資を計画していると発表した。出資は子会社のSBI Holdings USAを通じて行われる。
設立9カ月で預金残高70億ドル超の銀行へ
Erebor Bankは、Anduril共同創業者のPalmer Luckey氏とOwen Rapaport氏が設立したデジタル銀行で、AI(人工知能)、防衛、エネルギー、先端製造などの企業向けに融資や決済サービスを提供している。同行は米通貨監督庁(OCC)から国法銀行免許とFDICの預金保険を取得したうえで2026年2月に営業を開始し、2026年9月には預金残高が70億ドルを超えた。預金の出入金にステーブルコインを使え、基幹技術はブロックチェーンによる決済に対応する。
直近の2026年10月にはRobinhood Ventures Fund Iが優先株3,000万ドル分を取得しており、設立間もない同行への大型出資が相次いでいる。規制されたステーブルコイン決済インフラへの需要が、機関投資家レベルで顕在化してきた形だ。ステーブルコインの法的枠組みが各国で固まりつつある流れについては、米OCCがGENIUS法のステーブルコイン規則を確定させた動きも参照できる。
国内ではJPYSCやRipple・Circle出資を展開
SBIホールディングスは発表文書で、今回の出資について「米国事業の基盤を強化し、Ereborとの協力を深める機会となる」との認識を示した。 同社はデジタル資産事業の拡大を進めており、信託スキームで発行する円ステーブルコイン「JPYSC」や、日本でのUSDC・RLUSDの取り扱い、セキュリティトークンの発行・取引に加え、Ripple LabsやCircle Internet Groupへの出資も手がけている。日本のデジタル資産関連グループが米国の免許を持つ銀行に直接出資するのは、ステーブルコイン決済網を日米両面で押さえる動きといえる。なお、今回は発表段階の計画であり、出資の完了時期や株式の取得比率などは公表されていない。



